サーバレス練習帳

着眼大局着手小局

ストーリーで人を動かす

https://www.projectdesign.jp/201507/presentation/002252.php

(引用)

効果的に伝わる「3つの型」

<ポイント提示型>

ポイント提示型は、「取り組むべき改革のポイントは、3つあります」などのように、メイン・メッセージを支える論点(ポイント)を並列に示し、解説するスタイルです。自らの考えを端的に伝えたいときや、あるテーマをわかりやすく説明したいときに有効です。

<ストーリー型>

ストーリー型は、実体験とそこから学んだ教訓を、ストーリー(物語)で伝えるものです。「状況設定→葛藤→解決→教訓」という流れで語ることが基本です。

ストーリー型の良さは、自身が体験したことを、聴き手が追体験することによって、心が動き、話し手の感情が聴き手にも伝わることです。まさに、「感情伝達」が実現するわけです。

使い方のコツとして、自分だけのストーリーを語ることが大切です。自分自身の実体験を語り、そのときに何が見えたか、何が聞こえたか、何を感じたかなど、情景と内面の動きをありありと描写する必要があります。

ありがちなのは、ストーリーを説明してしまうこと。人ごとのように、物事の推移を客観的に説明しても、聴き手の心をつかむことはできません。成功したことだけでなく、経験した困難や葛藤について腹を割って話すことで、信頼の基盤ができ、聴き手の心に訴えることができます。

<ビジョン・アクション提起型>

まずビジョンを提起し、最後に聴き手に対して具体的な行動を促すように語りかける構成法です。ビジョンを描くことで、聴き手に取り組むことの意図や、その先にある社会や企業の未来像が伝わり、それが聴き手の心を奮い立たせます。

キング牧師が「I have a dream(私には夢がある)」と語り、黒人と白人が手をとり合って、ともに社会をつくっていく光景をありありと描いたスピーチも、この型に則って展開されています。アメリカでは定番の型であり、「アラン・モンローの説得技法」と呼ばれる手法が使われています。

モンローの説得技法は、次のステップで話を構成します。

(1)注目

聴き手の注意を引き付ける。

(2)問題点

聴き手が直面する問題点を描写する。

(3)解決策

問題点に対する解決策を示す。

(4)視覚化

解決策が実行された結果、どのような未来が実現するのかを視覚化する。

(5)アクション

解決策の実施に向けて、最初の一歩を呼びかける。

伝説のスピーチとして名高い、スティーブ・ジョブズスタンフォード大学卒業式スピーチは、ストーリー型とポイント提示型を組み合わせて構成されています。これら3つの型を自由に組み合わせて使うことで、わかりやすさと感動の双方を満たすスピーチ、プレゼンをつくることができます。